ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、今年開館15周年を迎えるのを機に、10月1日から現代美術を展示するスペースを開設することを発表した。
同館は2002年の開館以来、モネやルノワールなどの印象派をはじめとした西洋絵画や日本の洋画などのコレクションをおもに公開してきたが、開館15周年を経て、現代美術の作家を紹介する場を設けることを決めた。公益財団法人ポーラ美術振興財団が行っている在外研修の助成を受けた作家を中心に、様々な現代美術作品を紹介していく予定だ。
1階アトリウムロビーの一部を改築して設置される新スペースには、日本の美術館・博物館で初めて、展示室全体に有機EL照明が採用される。監修を務めるのは、モントリオール現代美術館や森美術館など多くの美術館・博物館の照明デザイン手がける豊久将三。太陽光のように空間全体を照らす有機EL照明の特徴を生かし、素材や形状が多様な現代美術作品の鑑賞に適した空間づくりを行う。