橋爪彩は、女性の姿などをモチーフとした作品で知られるペインター。名画から引用されたモチーフやポーズと現代の女性像を組み合わせ、独自の世界観を展開する。
2013年に具象絵画を制作する若手アーティストに贈られる「絹谷幸二賞」を受賞し、香港、イタリア、シンガポールでも展覧会を開催するなど、国内外で活動。書籍の装丁や広告のビジュアルなども手がけ、幅広い領域で活動している。
本展では、2010年から継続して取り組んでいる、伝統的な西洋絵画のアップデートを試みるシリーズの新作を中心に発表している。シリーズ名の「After Image」とは「残像」の意味。過去の「虚像」となってもなお賛美され続ける、西洋の伝統的な名画に対するアプローチとして制作された作品群が展示されている。