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新宿に新たなアートランドマーク?
損保ジャパン日本興亜、2020年に新美術館を開館へ

SOMPOホールディングスの子会社である損害保険ジャパン日本興亜は、東京都新宿区の損保ジャパン日本興亜本社ビル敷地内地上部に新美術館を建設する計画を明らかにした。現在、同ビル内にある「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」がリニューアルするかたちとなる。

新美術館のイメージ画像 提供=SOMPOホールディングス

 「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」は、1976年に財団法人安田火災美術財団が東郷青児から自作約200点と、東郷が収集した国内外の作品約250点の寄贈を受けて「東郷青児美術館」として開館。87年には安田火災がゴッホの《ひまわり》を約58億円(当時)で購入し、一躍その名が知られることとなった。

 その後「安田火災東郷青児美術館」(87年〜)、「損保ジャパン東郷青児美術館」(2002年〜)と名称変更を繰り返しながら、14年からは現在の「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」として運営されている。

 今回の新美術館構想は、「ゴッホの《ひまわり》に出会えるアジアで唯一の美術館」として、新宿の「アートランドマーク」を目指すもので、損害保険ジャパン日本興亜は「世界一の乗降者数をほこる新宿から文化・芸術を発信し、新たな賑わいを創出するとともに、国内外の交流を促し、多様な価値観に満ちた魅力溢れる美術館を創造します」としている。

 美術館デザインは、東郷青児作品の独特な曲線美をモチーフとした垂直面と曲面を組み合わせており、本社ビルとの調和を意識した外観になる。延床面積は4000平米で地上6階、地下1階。17年8月に着工し、19年9月に竣工、20年春の開館を目指している。

 新美術館では、ゴッホ《ひまわり》と同時代の西洋絵画や、所蔵する東郷青児などの作品と同時代の近代・現代の美術作品を紹介。地域の文化・芸術拠点として、小中学校の鑑賞教育を推奨するとともに、新進作家への助成や展覧会開催により、未来を担う作家を支援していくという。

 なお、新美術館は「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」という名称は引き継がず、新たな館名としてスタートするとという。

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