6月18日朝、大阪府北部で最大震度6弱を観測した地震によって文化財に被害が発生している。
文化庁によると、同庁管轄の文化財58件(19日現在)で被害報告があり、そのなかには国宝も含まれているという。被害を受けた国宝はいまのところ東大寺戒壇院の《四天王立像》(奈良)、寺院「妙喜庵」の茶室《待庵》(京都)、海住山寺の五重塔(京都)、薬師寺東院堂(奈良)の4件。豊臣秀吉が千利休に造らせたとされる《待庵》は外壁にひびが入り、東院堂では内外約90面のしっくい壁の半数に当たる46面に亀裂などが生じているという。なお、重要文化財の被害は29件となっている。
なおこのほか、安藤忠雄建築として世界的に知られる「光の教会」(大阪)では、ガラスの破損やフレームの変形が生じるなど、地震による爪痕が各地で報告されている。
#光の教会 内部状況。
— 大石健一 (@EndeavorsOishi) June 18, 2018
足場を組んで窓枠にぶら下がり状態のガラスを撤去しないと礼拝は困難な状況です。また、フレーム自体が変形していますので、修理に時間を要します。
掃除はある程度完了。因みに、十字のスリットのガラスだけは無傷。#大阪北部地震 pic.twitter.com/Ktom9eIwzE