MUSEUMS / GALLERIES

旧・東京国立近代美術館工芸館

丸の内 - 銀座|東京
 東京国立近代美術館の分館として、陶磁、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、人形、金工、工業デザイン、グラフィック・デザインなど、近現代の工芸およびデザイン作品を展示紹介している。

 建物は、明治43年に陸軍技師・田村鎮(やすし)の設計により建てられた近衛師団司令部庁舎を、美術館仕様に改修したもの。外観および玄関、広間の保存修理工事と、谷口吉郎による展示室の設計に基づく内部の改装によって、工芸部門の展示施設として再生し、昭和52(1977)年に、東京国立近代美術館工芸館として開館した。

 建築当初のスレート葺(ふき)に復元された屋根や、正面ホールから2階に伸びる両袖階段には、往時の重厚な装いを見ることができる。また、ゴシック風の赤煉瓦の簡素な外観は、四季折々に周辺の樹木と調和して、独特の佇まいを見せる。2020年2月、東京での活動を終了し、2020年10月に石川県金沢市へ移転。