EXHIBITIONS

所蔵作品展 みた?―こどもからの挑戦状

田嶋悦子 Cornucopia 08-Y2 2008 東京国立近代美術館蔵

ロゼリン・デリール 三連の形 38 1988 東京国立近代美術館蔵

高橋禎彦 つぶつぶの瓶 2010 東京国立近代美術館蔵

生野祥雲斎 白竹一重切華入 くいな笛 1967 東京国立近代美術館蔵

ダンテ・マリオーニ ブルー・トリオ 1997 東京国立近代美術館蔵

初代宮川香山 色入菖蒲図花瓶 1897-1912頃

小名木陽一 赤い手ぶくろ 1976 東京国立近代美術館蔵

赤地友哉 曲輪造彩紅盛器 1960 東京国立近代美術館蔵

「子供には工芸の鑑賞はむずかしいのではないか」。そんな声を受けて、東京国立近代美術館工芸館は「こども工芸館」と冠した鑑賞プログラムを始動。生活と深く関わり、また世界が注目する日本の工芸を楽しみながら学んでもらえるよう、「みんなでつくる工芸図鑑」といったワークシートを取り入れ、子供たちだけでなく大人も加わって工芸の魅力に触れてきた。

 今回は「こども工芸館」展の集大成として、「色」「もよう」「質感」「調度」など、子供の目線となって、これまでに取り組んだテーマを再構成。大好評を博した「みんなでつくる工芸図鑑」など、約15年にわたるこれまでの「参加者たちの鑑賞の軌跡」を一挙に公開する。

 2020年に石川県に移転予定の工芸館。重要文化財の赤レンガの洋館で、工芸鑑賞ができる最後の夏となる。