EXHIBITIONS

所蔵作品展 パッション20

今みておきたい工芸の想い

2019.12.20 - 2020.03.08

鈴⽊⻑吉 ⼗⼆の鷹(部分) 1893 東京国⽴近代美術館蔵

平田郷陽 桜梅の少将 1936 東京国⽴近代美術館蔵

志村ふくみ 紬織着物 水瑠璃 1976 東京国⽴近代美術館蔵

小名⽊陽一 赤い手ぶくろ 1976 東京国⽴近代美術館蔵

内藤春治 壁面への時計 1927 東京国⽴近代美術館蔵

芹沢銈介 1948年のカレンダー(4月、5月、6月) 1947 東京国⽴近代美術館蔵

四⾕シモン 解剖学の少年 1983 東京国⽴近代美術館蔵

 2020年に石川県金沢市へ移転する東京国立近代美術館工芸館。現在の工芸館は、日本で最初の国立美術館である東京国立近代美術館の分館として1977(昭和52)年に開館。工芸館の赤レンガの建物は、1910(明治43)年に建てられた旧近衛師団司令部庁舎を保存・活用したもので、重要文化財に指定されている。

 この赤レンガの建物での最後の展覧会では、「パッション」をキーワードに、超絶技巧からオブジェまで工芸の100年を展観。工芸家の言葉や活動・出来事から取り上げた20のキーフレーズとともに、工芸館の名品約150点を展示する。

 そのなかでも見どころとなるのは、重要文化財に指定されてから初めて公開される、金工家・鈴木長吉の作品《十二の鷹》。1893(明治26)年のシカゴ万博で展示された、当時の姿を留めた同作品を通して、日本の「現代美術」を世界に発信したいと願った情熱を伝える。

 会場では、作家の思いを映像と音とで伝える映像を上映。また来場者には、パッションに満ちた作家の言葉や時代背景などを美しい写真とともに紹介するオールカラーのセルフガイド『パッション・ブック』が配布(先着2万名)される。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、2月29日〜3月15日まで臨時休館。詳細は公式ウェブサイトまで。