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岡崎乾二郎から現代アートチーム・目まで、2月のレビューをプレイバック

美術手帖では、批評家や学芸員らによる展覧会レビューを毎月掲載。そのなかから、2月に公開された全5本をお届けする。各レビューの詳細はリンクから全文をチェックしてほしい。

「目 非常にはっきりとわからない」展示風景より Photo by Max Pinkers

小田原のどか評「DOMANI・明日2020」

展示風景より、畠山直哉「untitled(tsunami trees)」シリーズ 撮影=宮島径 (C) Hatakeyama Naoya

 文化庁が主催する「新進芸術家海外研修制度」の成果発表の機会として、1998年から開催されてきた「DOMANI・明日展」。その22回目となる「DOMANI・明日2020」では、「傷ついた風景の向こうに」をテーマに掲げ、日高理恵子、宮永愛子、藤岡亜弥、森淳一、石内都、畠山直哉、米田知子ら11作家が参加している。2020年の東京五輪開催に向け日本全体が盛り上がるなか、「傷ついた風景」を冠する本展がもたらすものとは? 小田原のどかが論じる。
 

はがみちこ評 金サジ「白の虹 アルの炎」展

金サジ 結合 2019 インクジェットプリント 165×100cm

 写真家として関西を中心に活動する金サジは、在日韓国人3世という自身のルーツを出発点に、宗教や儀式、民族、伝統、故郷といった要素を組み込んだ独自の神話的世界を展開する作品で知られる。多文化共生地域の京都駅東南部エリアに2019年に開館した小劇場「THEATRE E9 KYOTO」で開催された個展について、はがみちこが論じる。
 

池田剛介評「岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ」展

岡﨑乾二郎 ポンチ絵 2014 紙に色鉛筆 29×40.5×40cm 個人蔵

 造形作家でありながら、教育活動、批評、研究、展覧会企画など、あらゆるジャンルにおいて深淵な洞察力をもって活動を展開してきた、岡﨑乾二郎。その活動の全貌を展覧する個展が、豊田市美術館で開催。初期作品「あかさかみつけ」シリーズから最新の絵画作品までを俯瞰することで浮かび上がる、その本質とは? アーティストの池田剛介が迫る。
 

仲山ひふみ評 「目 非常にはっきりとわからない」展

展示風景より Photo by Max Pinkers

 空間そのものを変容させるサイトスペシフィックなインスタレーションなどを手がける現代アートチーム・目【mé】。昨年末に開催され、大きな話題となった美術館での初個展「目 非常にはっきりとわからない」について、批評家の仲山ひふみが考察する。
 

高嶋慈評 大阪府20世紀美術コレクション展「ココロヲウツス」

左側壁面の中央に展示されている、アルフレッド・スティーグリッツ《春》(1901) 撮影=麥生田兵吾

 大阪府が所蔵する、20世紀後半の国内外の美術作品約7900点からなる「大阪府20世紀美術コレクション」の活用を目的として、若手アーティストに作品の選定と自作の発表を依頼する企画。第2弾となる今回は、写真家の麥生田兵吾(むぎゅうだ・ひょうご)が招聘された。美術批評家の高嶋慈がレビューする。

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