富山県の黒部市美術館で、法廷画家としても活躍するアーティスト・松元悠の個展「松元悠 イメージのあなた」が開幕した。会期は12月20日まで。担当は同館学芸員の津田愛子。
松元は1993年京都府出身。京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了。たまたま見知ったニュースや、法廷画家としての活動で出会った事件について、現地を訪れてその足跡をたどるなど独自の取材をもとに想像を重ね、当事者を自身の姿に置き換えたリトグラフ作品を制作してきた。2025年に「Kyoto Art for Tomorrow 2025 ―京都府新鋭選抜展―」で優秀賞、今年は「第3回絹谷幸二芸術賞」にて審査員特別賞を受賞するなど、その巧みな描写力で近年注目を集めている。

本展は、学部時代の初期作品から今年制作された新作までのほぼすべての作品を展示。「物語と版画」「ニュースと版画」「法廷と版画」「産業と版画」「日用品と石版画」「運動と版画」「日常と版画」「版画の後日談」の8つのセクションを通じて、身の回りの出来事を制作の軸としながらも、松元がこれまでの立場や環境の変化のなかでいかにその領域を広げてきたかという視点も見どころとなっている。


































