本展では、徳川美術館所蔵のものだけでなく、五島美術館、書芸文化院、そして個人のものを含む巻子装(かんすそう)、額装、断簡によって、10年ぶりに、国宝「源氏物語絵巻」が一挙に展覧。とくに徳川本は平成24年から令和元年にかけての修理によって額装から巻子装となっており、それらが一斉に公開されるのはこれが初めて。つまり、巻子装(徳川本)と額装(五島本)という異なる姿の国宝を同時に鑑賞できる機会となっている。


流麗な筆跡の詞書、屋根や天井がない吹抜屋台、鑑賞者が感情移入しやすいように引目鉤鼻で描かれた人物たちなどによって、見るものを魅了する国宝「源氏物語絵巻」。その姿をじっくり楽しんでほしい。




















