若手アーティストの活動支援を継続して行ってきた寺田倉庫は、「制作環境の確保と発表機会の創出は、若手アーティストが活動を継続するうえで重要な課題」だととらえている。そこで京都という伝統が息づく土地で、つくり手を支援するための活動の一環として展開されたのが、本プロジェクトだ。参加アーティストは「TERRADA ART STUDIO 京都」にあるアトリエ(1人1区画)を無償で利用することができるのも、この課題感に対する取り組みのひとつである。


第1期の制作期間は8月25日〜11月6日、展示期間は11月7日〜16日。各大学からの推薦をもとに、大谷花、北村友海、竹田朋葉、橘葉月、西田彩乃、ニルセン・テア・ラーセン、松浦陽、的野哲子、山渕瑞穂の9名が参加している。京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻を卒業した橘葉月は、大学院卒業後の作品発表機会を得るためという理由のほかに、他大学の同世代との交流を求めて本プロジェクトの参加を決めたという。在学中、他大学の学生との交流機会がほぼなかったことから、オープンな環境で他大学出身のアーティストとアトリエをシェアしながら制作するのは新鮮だという。























