会場は屋外にも拡張されている。同館の向かいは空地となっているが、その屋外スペースに大きな壁面が仕立てられ、2組のコラボレーション作品が展示されている。

本展の開催は、現地で即興的に決めることも多かったことから、2組のアーティストによる考え方や価値観の調整が不可避であった。しかしオスジェメオス曰く、「長年の仲であり、まるで家族のような間柄だからこそスムーズに調整が進んだ」。出会った当時と同じように、夜中まで作業を続けるハードな状況すら、ともに楽しみながら乗り越えたという。
まるで家族のように親しい関係を築く2組のアーティスト、そしてそのアーティスト同士の関係や活動を信じてサポートを行う同館があったからこそ実現した本展。会場のどこにどちらの作品があるのか一見するだけではわからない構成こそ、その3者の一体感を物語るもののように感じる。ぜひ様々な角度から2組のアーティストのコラボレーションを覗き込み、いまここでしか見られない、会場内で起きている化学反応を目の当たりにしてほしい。



















