同館内の各フロアで多数の作品が展開されているが、まず目に飛び込んでくるのは2階にある大きな壁画だ。同館の特徴である巨大な壁が、2組のアーティストによる作品で埋め尽くされている。壁の中央に描かれたキャラクターはオスジェメオスによるもので、その両脇に抱えられるように描かれた2つの顔はバリーが描いたもの。コラボレーション方法は事前に決められてはおらず、約10日前に会場入りした2組が、まさにその場で即興的に生み出していった作品ばかりだ。本作もそのひとつである。



同じく2階の一角には、街の一部としてレコードショップのインスタレーションが登場。 2組の作品は音楽との強い結びつきがあることから制作された作品だ。本作は企画段階から構想されていたもので、ショップを模した空間のなかに並べられているレコードの一部は、日本のフリーマーケットをまわって集めたものだという。会期中、来場者は自分の好きなレコードを選び、その場で音楽をかけることもできる(ただし持ち帰りは厳禁)。






















