そして船内に1室しかない「ザ ガンツウスイート」は2階にある。船首の前方を独占する場所に位置しており、進行方向の景色を一望できるようになっている。通常船首のもっとも高い場所には操舵室があるが、guntûにおいては客室の方が上にあり、操舵室は1階に設置されている。左右にはテラスもついており、それぞれに露天風呂とソファがついている贅沢な空間だ。





これら客室に共通して、いくつかのアートワークが設置されている。アーティスト・尹熙倉(ユンヒチャン)の作品はguntûのために制作されたもの。瀬戸内海を囲む23ヶ所の海岸や島、河口で集めた砂を焼いて制作した24点の作品が船内の各客室にある。尹と知り合いだった堀部が、客室空間を完成させるラストピースとして設置することを決定した。

ほかにも陶芸家・伊藤環によるマグカップや、京都の花屋・みたてによる寄せ植えなども室内に置かれており、細部までこだわり抜かれた心地よい空間づくりが行われている。





















