同展の展示空間は建築家・西澤徹夫が務めており、「都市空間における広場」という鷹野の提案をもとに設計されている。会場には、日常をテーマとしたスナップショットシリーズを中心に116点(初公開作品を含む)が展示されているが、ただ壁付けで並べられているわけではない。作品ごとに展示方法が異なり、また、あらゆる場所に点在しているので、1つの場所に立っているだけで様々な角度からありとあらゆるイメージが目に飛び込んでくるのが印象的であった。もちろん順路にも決まりはない。一枚の写真に向きあうもよし、複数のイメージをただ眺めるのもよし、といった具合だ。


