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「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」の魅力とは。炭鉱と木造校舎の記憶をいまにつなぐ「芸術広場」【3/5ページ】

ギャラリー(旧校舎)

 2階建ての木造校舎であった栄小学校の建築の一部を活かしたのが、ギャラリー(旧校舎)だ。ここには安田作品の展示のみならず、ミュージアムショップやスタッフが常駐するインフォメーション窓口、貸しギャラリーなどが入っている。

屋外展示風景、奥がギャラリー(旧校舎)

 この校舎は、小学校としての役目を終えたあとも、2020年まで幼稚園として使われていた。玄関に佇む白大理石の彫刻は、幼稚園の子供たちが挨拶がわりにまたがったり触ったりする、親しまれた存在だったそうだ。

ギャラリー(木造校舎)の展示風景

 主な展示スペースは2階の教室跡となっているが、階段や廊下にも作品が点在しており、様々な作品を目にすることができる。天井を抜き、照明用のレールを設置するといった改修は行われているが、館内は教室として使われていた往時の面影を残している。木目一つひとつに子供たちの記憶が染みついた情緒豊かな雰囲気と、やわらかなシルエットを持つ安田の作品との調和を楽しみたい。

ギャラリー(木造校舎)の展示風景
ギャラリー(木造校舎)の展示風景

 オリジナルグッズを中心に扱うミュージアムショップと同じ部屋には、寄附により購入した安田セレクトの書籍250冊超が並ぶ「アルテ文庫」もある、美術の本に親しみながらゆったりと時間を過ごすのもいいだろう。

アルテ文庫

 さらに、貸しギャラリーとして使われている部屋にも、中央に安田の作品が鎮座する。木造校舎と安田の作品を活かしたサイト・スペシフィックな展示が可能なこの空間は、小中学生の作品展から現代美術展まで様々な展覧会を開催している。

貸しギャラリー

編集部

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