2つ目のセクションでは、魚介類やフルーツ、味噌、醤油、酒など、浮世絵に描かれた「調味料・食材」にフォーカスしている。二代歌川広重「諸国名所百景」シリーズなどでは、その地域ならではの食材や調味料が描かれているほか、三代歌川広重による《大日本物産会 下総国 醤油製造之図 西瓜畑之図》には、江戸時代後期に名産となった下総国(千葉県)の醤油づくりの様子も記録されている。


国貞の《十二月之内 水無月 土用干》には、様々な柄の美しい着物が虫干しされているなか、女性たちが角切りされたスイカを食べている様子が描かれている。虫干し、着物の柄、スイカなどから季節感がよくわかる作品だ。




















