第2室では、もうひとつのキーワードである「偶然」をテーマに、自然素材の持つ特徴や、制作の技法・環境などの影響も相まって生み出された作品が紹介されている。コントロールすることが難しい要素をあえて作品として取り込むことで、大胆さや繊細さ、有機的な動きといった、想像を超える表情を実現している。
このように、第1室と第2室ではそれぞれのキーワードが強くみられる作品を紹介しているが、反復と偶然性は本来切り離せないものでもある。反復行為のなかから偶然が生まれることもありうるし、逆に偶然性を複製しようとする作家らの挑戦もコレクションのなかには見受けられたという。第3室では、こういった試みがとくに見られる作品が紹介されている。