「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」(東京都現代美術館)レポート。ユニークな進化を続けるアートブックの世界観をのぞく【2/4ページ】

 同フェアのなかでもとくに見どころとなっているのは、毎年ひとつの国や地域に焦点を当て、その出版文化を紹介する企画シリーズ「Guest Country」だ。第8弾となる今年は「ドイツ」にフォーカス。アーティストのステファン・マルクスやベルリンのアートブックフェア「MISS READ」、老舗出版社「Verlag der Buchhandlung Walther und Franz König」、世界一美しい本をつくると謳われる「Steidl」など、ドイツのアート出版を牽引する多様なブックメーカーを紐解く展示が実施されている。

会場風景より、「Verlag der Buchhandlung Walther und Franz König Archive」
会場風景より、「Steidl Book Culture」

 また、ステファン・マルクスや、アーティストのミハリス・ピヒラー(「MISS READ」主宰)、キュレーターの中島点子、書店の「do you read me?!」、クリエイティブエージェンシーの「Studio Yukiko」らによる5つのコーナーでは、比較的最近出版された書籍が独自の視点で選書されている。ここでは、現代ドイツのインディペンデント出版シーンを垣間見ることもできるだろう。

会場風景より、「Stefan Marx, Die Hefte」
会場風景より、「Doitsu Art Buchmarkt」

編集部

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