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「寺山修司展」(世田谷文学館)開幕レポート。寺山修司の世田谷時代──演劇実験室「天井棧敷」に注目【3/3ページ】

 第2章では「手紙魔」としての寺山修司にフォーカスし、その内容から寺山の人物像にせまるものとなっている。学生時代から俳句や短歌で注目を集めていた寺山は、友人や恩師などに送った手紙の短いフレーズのなかにも独特の感性が表れている。ここでは、中学校の国語教師で寺山の良き相談相手でもあったという恩師・中野トクや、推理小説家の仁木悦子、デザイナーの粟津潔との交友関係が伺える手紙の数々が約40点紹介されている。

展示風景より
展示風景より

 ほかにも、会場では自動からくり人形師・ムットーニ(武藤政彦)による作品も同展にあわせて展示。《ラジオ・ノアール》(個人蔵、特別出品)、《サーカス》(個人蔵、特別出品、《漂流者》、《スピリット・オブ・ソング》の4作品が開館時間中の毎時30分から上演されているため、ぜひあわせてご覧いただきたい。

展示風景より、フォトスポット。「私の墓は、私のことばであれば、充分」といった寺山による晩年の言葉をもとに、墓標のようなイメージで設計されているという

編集部

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