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特別展「没後50年記念 福田平八郎×琳派」(山種美術館)開幕レポート。福田平八郎のなかに見る「琳派」【4/4ページ】

 第3章「近代・現代日本画にみる琳派的な造形」では、琳派からの影響を受けた、小林古径、速水御舟、奥村土牛、橋本明治、小野竹喬といった、日本画壇の巨匠たちの作品を展示。平八郎のみならず、多くの日本画家たちが、琳派の造形を巧みに取り入れ、そこから新たな日本画の可能性を探っていたことがわかる作品が並んでいる。

展示風景より、左から山口蓬春《新宮殿杉戸楓4分の1下絵》(1967、昭和時代)、富取風堂《丘の畑》(1939、昭和時代)、小林古径《秌采》(1934、昭和時代)いずれも山種美術館
展示風景より、左から菱田春草《月四題のうち秋》(1909-10、明治時代)、正井和行《庭》(1966、昭和時代)いずれも山種美術館

 福田平八郎の生涯を振り返り、その巧みな構図と繊細な描写力を存分に感じられる本展。琳派の名品とともに、その影響関係について考えることができる展覧会だ。

編集部

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