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ホテルでNFTアートを楽しもう。プルマン東京田町が新たな取り組み

NFTアートをAR(拡張現実)で楽しめるデジタルアート展「NFT ART EXHIBITION at PULLMAN TOKYO TAMACHI」が、東京・田町にあるホテル・プルマン東京田町でスタートした。会期は6月19日まで。

展示風景より

 フランスのアコーホテルズ傘下のブランドのひとつ、2018年に日本に初上陸したホテル・プルマン東京田町。そこで、NFTアートをAR(拡張現実)で楽しめるデジタルアート展「NFT ART EXHIBITION at PULLMAN TOKYO TAMACHI」が始まった。

 本展では、館内のフロントやエグゼクティブラウンジなどの場所で合計16個のARマーカーが展示。それぞれのマーカーをスマートフォンで読み込むことで、拡張現実上で表示されている作品を鑑賞することができる。

 また、ARマーカーの下方にあるQRコードを読み込むと、各作品が出品されているNFTマーケットプレイスのページに飛び込み、それぞれの説明を読むことができるいっぽう、作品をその場で購入することも可能だ。

9階のエグゼクティブラウンジでの展示風景より

 参加アーティストは、BAKIBAKI、Daiki、kenta、Mei Asakami、milk、SHiN、YOSHIKIの7名。同ホテルのディレクター オブ セールス&マーケティングである佐藤茂太は「美術手帖」に対し、今回は「比較的に若いアーティスト」「デザイン的にホテルと合うような作品」を展示したとしている。

 「歌舞く」というコンセプトのもと、和とモダンを融合させたデザインが印象的だった同ホテルの各所には、絵画、壁画、陶器、彫刻など、歌舞伎にインスパイアされた様々なジャンルの作品が展示されている。

展示風景より、左はBAKIBAKI《写楽》

 例えば、フロントのエレベーター前には、歌舞伎の世界を伝統と革新を融合させたデザインにより表現したBAKIBAKIのフィジカルな絵画作品《写楽》が出現。隣にあるARマーカーにスマートフォンをかざすと、BAKIBAKIが東洋思想における干支をモチーフにしたNFTのシリーズを鑑賞することができる。

 9階のエグゼクティブラウンジの入口付近では、歌舞伎の舞台装飾に使用されるものをモチーフにつくられた陶製彫刻や、日本の巻物と書道を表現した平面作品が飾られている。反対側の壁面には、キャップを被ったシティボーイや、チューリップ、パフェなどを持った女の子をモダン的な手法で表現したmilkやMei AsakamiらのNFT作品が並んでいる。

ARマーカーをスマートフォンで読み込むと、それぞれの作品を鑑賞することができる

 ホテルでARおよびNFTアートを展示する意義について、佐藤は次のように語っている。「最新のNFTアートを通じ、ホテルにお越しいただいたお客さんが新しいインスピレーションを感じとって、いまの自分を理想の自分に近づけるという環境を提供できれば」。

編集部

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