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アーティスト・島袋道浩と1泊2日で巡る国東半島

島袋道浩
祇園山の麓で作品について説明する島袋道浩
毎年11月10日にはこの正面方向から朝日が昇るため、正月と11月10日に御来光を拝みに祇園山に登る人も多い
八坂神社の本堂の建物はすでになく、石の土台と祠のみが残る
《首飾り—石を持って山に登る》(2021)の展示風景
右は沖縄から持ってきた勝連トラバーチンという石灰岩で、左は岡山の万成石。大分空港がアジア初の宇宙空港に認定されたので、宇宙からの隕石をペンダントにして右の石にかけた
祇園山でランチ。島袋は地元の「えみちゃんキッチン」と打ち合わせを重ねてメニューとレイアウトをデザインし、「食べられる彫刻」として卵のり巻き弁当を完成させた
宮島達男《Hundred Life Houses》(2014、部分)
宮島達男《Hundred Life Houses》(2014、部分)
旧千燈寺跡への道沿いに立つのは、2012年に飴屋法水が発表したアートツアー「いりくちでぐち」の舞台のひとつになった
「ゴームリーはこの山道を歩き、風景や石仏などから作品を構想し、彫刻作品を切り立つ岩山の尾根に設置することを決めました」と、2014年の国東半島芸術祭の総合ディレクターとして企画制作にも携わったBEPPU PROJECTの山出淳也
不動山の中腹に残る旧千燈寺跡入口に立つ仁王像。右が口を開いた阿形、左が吽形
旧千燈寺跡奥の院
旧千燈寺跡奥の院脇の岩壁にも石仏が彫られている
劇場客席を思わせる斜面に石塔が規則的に配列された様子を前に、「すごく計画されたインスタレーションですよね。これを見せたかったんですよ」と島袋
アントニー・ゴームリー《ANOTHER TIME XX》(2013)
表面をコーティングしていない鉄製のこの作品は、雨風にさらされてやがて風化し、200年か300年後には山に還っていく
不動山頂付近の五辻不動尊からの眺望。ゴームリー作品はこのすぐ下
島袋道浩《マノセ》(2021)
島袋道浩《マノセ》(2021)
島袋道浩《マノセ》(2021)
川俣正《説教壇》(2014)
舟越保武によるペトロ・カスイ岐部像。《説教壇》が設置されているのはこの丘の上
島袋道浩《息吹》(2021)
「ここで酒を飲むのが夢だった」と島袋が手にするのは、地酒「西ノ関」の昭和63年に仕込まれた古酒。夕方のカクテルアワーだ
酒にもコーヒーにもお茶にも合うカップとして島袋自らデザインし、国東の陶房「くにさきかたち工房」が手がけたカップでお酒が供され、ツアー終了後にはお土産として参加者に配られた
梅田哲也
島袋道浩《光る道—階段のない参道》(2021)
海岸では、梅田哲也によるドライアイスと空き缶や瓶を使ったパフォーマンスを実施
熊本をベースに、日本各地で虹をかけるワークショップを行うアーティスト、レインボー岡山によるパフォーマンスも
朝食会場では、島袋がコーヒーをドリップしながらお出迎え
熊野磨崖仏とその先の熊野神社へと続く石の階段
磨崖仏の前に積み上げられた石
磨崖仏を下りた先にある胎蔵寺では、来場者がシールを貼り付けてギラギラした石仏が異彩を放つ
富貴寺阿弥陀堂
ランチは富貴寺の宿坊である「蕗薹(ふきのとう)」で、地元産の新鮮な野菜を中心
とする料理に副住職が手打ちしたざるそばがつく「そばランチ」が供された
富貴寺境内の国東塔
行入ダムと奥に見える岩山のコントラストも圧巻
最後に訪れた神宮寺では、住職が「平和の鐘」で迎えてくれた
神宮寺焼け仏8体。明治43年に正月の祭である修正鬼会の際に、松明の残り火で講堂が消失し、焼け出された薬師如来坐像と十二神将
終了時には2日間のメニューが配布されるなど、ツアーでは食も重要な位置を占めた
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編集部