若手作家の海外での挑戦を支援。「ASUEチャリティーアートオークション」が代官山で開催へ

若手アーティストの支援を目的とする「ASUEチャリティーアートオークション」が、11月20日〜23日に代官山ヒルサイドテラスで開催され、収益の一部は若手作家の海外での挑戦資金として寄付される。11月20日の午後5時〜8時には一般参加できるレセプションも行われる。

 11月20日〜23日、代官山ヒルサイドテラスで「ASUEチャリティーアートオークション」が開催される。

 CCCアートラボと株式会社Artfieldによって共同開催されるこのオークションは、若手アーティストの支援を目的とし、収益の一部は独立行政法人 国際交流基金を通じて海外での挑戦資金として寄付される仕組みだ。

 オークションは、入札期間中にもっとも高額で入札した者が落札者となる形式で、会場での競りは行われない。入札を希望する場合、事前のオンライン登録または会場での申込みが必要となる。登録後、オンラインや会場で希望価格を提示し入札できる。

 オークション開催期間中には、出品作品を直接観覧できるビューイングもオンラインとオフラインの両方で同時開催され、また一般の来場者が気軽に参加できるレセプション(入場無料)も11月20日の午後5時〜8時に会場で行われる。

片山真理 hole on black
吉原治良 無題

 同オークションには、国内外で評価の高いアーティストたちの作品が並ぶ。例えば、片山真理は義足を用いる自身の身体をテーマとし、セルフポートレートや彫刻で知られている。その作品は、個々の身体と社会の関係を問いかけると同時に、アートが持つ表現力を余すところなく伝えている。また、吉原治良は日本の抽象表現主義を代表するアーティストであり、強い筆致と色彩を用いた作品で戦後の日本アートシーンに貢献した。

ルーシー・リー カップ&ソーサー
篠田桃紅 祭

 さらに、20世紀を代表する陶芸家ルーシー・リーの作品も注目の的だ。シンプルで美しい器を創り上げたリーの作品は、機能性と美の融合を追求したもので、多くの美術館に収蔵されている。篠田桃紅は、日本の書道と現代アートを結びつけた先駆者であり、抽象的な表現で国際的な評価を受けた。そのダイナミックな作品は、多くの人々に力強いインパクトを与え続けている。

 現代アートの進化とともにアーティストの活動が広がるいっぽうで、経済的サポートの重要性も増している。同イベントを通じて、アーティストの作品が国際的な舞台で評価される機会を提供し、次世代のアーティストたちが成長できる基盤を築くことが期待されている。

編集部

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