吉田ユニがつくるトランプの新しい世界。「PLAYING CARDS」がグラングリーン大阪のVS.で開催へ

グラングリーン大阪の文化施設「VS.」で、アートディレクター・吉田ユニによる展示「PLAYING CARDS」が行われる。日常にある小さなモチーフがトランプの絵柄として表現され、視覚の遊びを楽しめる作品が揃う。会期は11月1日〜12月1日。

 国内外で数々の著名アーティストやブランドと協働し、多岐にわたる分野で活躍するアートディレクター・吉田ユニ。その展示「PLAYING CARDS」が、11月1日から12月1日の期間、JR大阪駅前に新設された「グラングリーン大阪」内の文化施設「VS.」で開催される。

 1980年に東京で生まれた吉田ユニは、女子美術大学を卒業後、大貫デザインで経験を積んだのちに独立。これまでに資生堂やLUMINE、UNIQLOなどの広告、CharaやPerfume、木村カエラといったアーティストのCDアートワーク、ドラマ「エルピス」のキービジュアルなど、様々な分野で話題作を手がけてきた。その功績は、東京ADC賞や毎日デザイン賞など、多くの賞を受賞するなど高く評価されている。

吉田ユニ

 いっぽうの「VS.」は、グラングリーン大阪のうめきた公園内に新たに誕生した文化施設だ。その地下には約1400平方メートルの広大な空間が広がり、天井高15メートルの展示スタジオを擁している。

 今回の展示「PLAYING CARDS」は、トランプの絵柄をテーマにした作品が中心となっているが、よく見ると、トランプの図柄が菓子や果物、文房具といった日常的なモチーフで構成されていることに気づく。この細部まで緻密に計算された作品は、観る者に新しい視点で日常を楽しむことの重要性を伝えるメッセージが込められている。すべてが撮り下ろしで制作された本展のアートワークは、来場者に驚きと新しい発見をもたらすだろう。

 また、トランプをモチーフにした人気商品のほか、特別にデザインされたオリジナルグッズも販売される。関西初の展示を記念し、アーティスト・真鍋大度とのスペシャルコラボレーションも行われる。その体感型展示による吉田ユニの新たな表現を、ぜひ会場で楽しんでほしい。

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編集部

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