2023.12.1

最高表彰金1000万円、表彰総数は80名。国際公募展「アートオリンピア2024」が作品募集を開始

才能あるアーティストを発掘し、その活動を支援するために設立されたアートの国際公募展「アートオリンピア」。その5回目が作品募集を始めた。

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 才能あるアーティストを発掘し、その活動を支援することを目的としているアートの国際公募展「アートオリンピア」。その5回目が、12月1日より作品応募の受付をスタートさせる。

 2015年から隔年で開催されている同展(2021年は開催されず翌年の開催となった)。「HUB:才能あるアーティストを発見し、相応しい場所へ紹介」「Excavation:グローバルアーティストとなる人材の発掘」「Practice:次世代に向けた新たなアートの創出」といった3つのコンセプトを柱に実施してきた。

 表彰総数80名と広くアーティストを支援する表彰内容や、学生部門も設け、学生賞として3作品が選出されることなどが特徴。また、各分野で活躍する美術関係者を審査員として招聘して審査を行い、全作品を審査員による点数制で採点し、最終審査を経て上位作品が選ばれる。

2019年の金賞を受賞した藤原史江《真っ黒な石が見ていた風景》

 今回は、12月1日〜2024年3月31日の期間に応募を受付。24年4月から6月にかけて一次審査や最終審査が行われ、6月末には受賞者が発表される予定だ。

 最高賞の金賞(1名1000万円)のほか、銀賞(1名200万円)、銅賞(1名100万円)、4位(1名30万円)、5位(1名20万円)、6位(1名10万円)、審査員特別賞(8名10万円)、学生賞(3名10万円)、入賞(10名1万円)、入選(53名賞状)も設けられている。

2019年の銀賞を受賞した伊庭広人《展望 272 この世界の先に》
2019年の銅賞を受賞した真鍋由伽子《壊れた道路を直しています.》

 今回の審査員は、保科豊巳(画家/東京藝術大学名誉教授)、北郷悟(美術家/秋田公立美術大学学長)、遠藤彰子(画家/武蔵野美術大学名誉教授)、Michael W. Schneider(版画家/東京藝術大学准教授)、JACK James(アーティスト/早稲田大学准教授)の5名が務める。最終審査では、宮田亮平(金工作家/東京藝術大学前学長/文化庁前長官)、高橋明也(東京都美術館館長)、長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長/東京藝術大学名誉教授)の3名も加わる。