文化庁は令和5年度メディア芸術クリエイター育成支援事業で、「国内クリエイター創作支援プログラム」と「国内クリエイター発表支援プログラム」の企画募集を開始した。
メディア芸術クリエイター育成支援事業とは、若手クリエイターの創作活動を支援することで次世代のメディア芸術分野を担うクリエイターの水準向上を図るとともに育成環境を整備するもの。メディア芸術分野における国内外のクリエイター同士の交流推進や、交流機会を通じた国内クリエイターの育成促進、そして成果の国内外への発信によって、日本のメディア芸術水準の向上と発展に資することを目的にしている。
今回募集されているのは、「創作支援プログラム」と、新たに始まった「国内クリエイター発表支援プログラム」の2つ。
「創作支援プログラム」の募集内容は「メディア芸術分野(メディアインスタレーション、ゲーム、アニメーション、マンガ等)の新しい作品創作の企画」で、対象は5年以上の活動歴を有するか、これまでに国内外で顕彰等の受賞歴があるクリエイター・アーティスト等を代表とした個人、および団体(制作チームやプロジェクト)。採択件数は15〜20件。支援上限額は500万円だ。
選出された企画には、レベルアップサポート、発信サポート、クリエイターとの交流、制作サポートなどの支援が行われる。
いっぽうの「国内クリエイター発表支援プログラム」の募集内容は「メディア芸術分野(メディアインスタレーション、ゲーム、アニメーション、マンガ等) の作品発表の企画」。3年以上の活動歴を有するクリエイター・アーティスト等を代表とした個人、および団体(制作チームやプロジェクト)を対象に、上限100万円を支援する。採択件数は20〜30件だ。
選出された企画には、レベルアップサポート、広報協力、クリエイターとの交流、発表サポートなどの支援が行われる。
両プログラムには、メディア芸術分野において作品に応じた適切な評価・アドバイスができる識者がアドバイザーとして名を連ねているのも大きな特徴。企画内容に応じたアドバイスを通して、採択されたクリエイターが次のステップへと育成・支援するものだ。
応募企画は選考を経て、「 創作支援プログラム」は2023年8月、「発表支援プログラム」は9月に採択企画が発表予定。また両プログラムの成果発表イベントは2024年3月に開催される。メディア芸術の分野でさらなる飛躍を目指すクリエイターは、奮って応募してほしい。