東京を中⼼に活躍する気鋭のアーティストたちが、世の中の「正解」を疑い、「タブー」に挑戦するPOP-UPアートフェア「Gallery of Taboo」が、1⽉14⽇に東京・⽇本橋で始まった。会期は2月28日まで。
会場は⽇本橋室町の遊休不動産、真光ビルの3階から5階。ここを活⽤することで、地域貢献として作品の販売収益の半分を新型コロナウイルス蔓延による経済的な苦境に苦しむ地域の飲⾷店へ還元するという仕組みだ。
本フェアの主催者である写真家・⼩⽥駿⼀は、開催の動機について、次のようにステートメントを出している。「新型コロナウイルスが蔓延し、緊急事態宣⾔も発出される中、多くのメディアでアートが不要不急なのかについて話題になりました。アートは、世界に問題を提起し、⼈の⼼を動かし、⾏動を促す必要不可⽋なものであると感じるいっぽうで、アーティストとしてもっとできることはないか?と⾃問⾃答する部分もありました。その内省を⽣かして、周囲のアーティスト仲間に働きかけ、アーティスト発のアートフェアとして「Gallery of Taboo」は誕⽣しました」。
地域共生型であるとともに、「タブーを切り⼝に、複数のアーティストが新作を作り、社会へ問題提起をする」ことを特徴とするこのフェア。参加作家も特徴的だ。
覆⾯を被り正体不明のアーティストとして価値の破壊や再⽣・再定義をテーマに、様々な問題に対して⾃⾝の考えを表現するTEMBA(テンバ)。今回が初出展となるTEMBAは、自身の展⽰タイトルとして「CONDENSE presents “HOW MUCH?” ー天⾺的破壊ー」を掲げ、様々な価値観があふれかえる世界において、既存の価値を破壊し、価値を再定義していくという。ミュージシャンとしても活動するTEMBEAは、様々な音楽アイテムを使い、作品へと落とし込む。
このほかの参加作家は、A2Z™、BORING AFTERNOON、KAITO SAKUMA aka BATIC 、KOMIYAMA TOKYO、SATOSHI MIYASHITA、SHUNICHI ODA、yabesian。なお各アーティストの展⽰は、「過去を知る」「現在に向き合う」「未来を瞑想する」という3つの空間に分かれて展開される。