2012年よりアート・バーゼルのグローバル・ディレクターを務めているマーク・シュピーグラーが退任することが発表された。
シュピーグラーは、2007年にアート・バーゼルの共同ディレクターとして同フェアの親会社であるMCHグループに入社し、12年からは現職。13年に香港で「アート・バーゼル香港」、今年はパリで「Paris+ par Art Basel」を立ち上げ、これまで43回の「アート・バーゼル」フェアの開催を導いてきた。
その後任としては、アート・バーゼルの元ディレクター・アメリカズで、昨年9月にサザビーズに移籍したノア・ホロヴィッツがアート・バーゼルのCEOに任命。スピークラーは、20周年記念の「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」(12月1日~3日)を含め、年末までホロヴィッツをサポートすることになる。その後の6ヶ月間は、アート・バーゼルのアドバイザリーとして活動予定となっている。
MCHグループの取締役会長であるアンドレア・ザッピアは声明文で、長年にわたり尽力してきたシュピーグラーに感謝を述べつつ、ホロヴィッツの就任について次のようにコメントしている。「ノアのビジネスセンス、デジタル経験、国際的なギャラリーやコレクターのコミュニティにおける幅広い関係は、アート・バーゼルのさらなる発展、本拠地および海外における当社の意欲的な成長計画の実現に大いに役立つと確信している」。
シュピーグラーも、ホロヴィッツは「アート・バーゼルを前進させるのに最適な人物」だと評価している。ホロヴィッツは、「アート・バーゼルのチームは非常に熱心で、同僚やそのコミュニティのすべての関係者とともに、私たちが一丸となって新しい章に着手するなかで、ビジネスをリードし、進化させることを楽しみにしている」と期待を寄せている。