先月、6年間にわたってアート・バーゼルのディレクター・アメリカズを務めてきたノア・ホロヴィッツの辞任が発表され、アート界ではその後の動きに注目が集まっていた。そんなホロヴィッツが、9月20日にサザビーズに入社し、新たに設立されたギャラリー・プライベートディーラーサービス部門の世界的責任者に就任することがわかった。
ホロヴィッツは、2009年に世界初の国際的なバーチャルアートフェア「VIP Art Fair」のディレクターとなり、11年〜15年にはニューヨークのアーモリーショーのマネージング・ディレクターを務めた。15年からはアート・バーゼルのディレクター・アメリカズとして「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」をディレクションし、アート・バーゼルのアメリカにおける存在感を高めた。
今回のサザビーズ移籍に関して、ホロヴィッツは声明文で次のように述べている。「私は、アート界にとって極めて重要な時期にサザビーズに参加できることに非常に興奮している。今日の国際的なギャラリーやプライベートディーラーのコミュニティのために、新しいサービスを成功させるために、才能、専門知識、リソース、デジタルノウハウのユニークな組み合わせを活用することを楽しみにしている」。
サザビーズは昨年、ギャラリー向けのデジタル販売プラットフォーム「サザビーズ・ギャラリー・ネットワーク」を設立。同社のチェアマン兼グローバルファインアートの世界的販売責任者であるブルック・ランプリーは、「ノアの登場により、サザビーズが持つあらゆる能力を結集し、創造的で実りあるコラボレーションを促進することで、さらに大きなスケールで市場に貢献することができる」と期待を寄せている。