エキソニモが新NFTプロジェクト「Web Safe Cups」をスタート。プラスチックの使い捨てカップがモチーフ
アートユニット・エキソニモが、プラスチックの使い捨てカップと「Web Safe Color」を組み合わせたNFTプロジェクトを発表した。
![](https://bt.imgix.net/magazine/25290/main/1646372294684_808cc81f00293e3379ce0307393a1daf.png?auto=format&fm=jpg&w=1472&h=828&fit=clip&rect=220,0,1280,720&v=7)
アートユニット・エキソニモが、新たなNFTのプロジェクトを発表。特設サイトでNFT作品を販売するほか、SBIアートオークションにも出品される。
エキソニモは千房けん輔と赤岩やえによるアートユニットで、1996年にインターネット上で活動を開始。2000年から実空間でのインスタレーションやパフォーマンス、イベントオーガナイズ等へ活動を広げ、2015年からはニューヨークを拠点に活動。国内外で展覧会やイベントを開催してきた。
![](https://bt.imgix.net/magazine/25290/content/1646372607304_31379e877594b9e43d9b24c3a0307b97.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
今回のNFTプロジェクト「Web Safe Cups」では、アメリカのパーティーでよく目にするプラスチックの使い捨てカップを「Web Safe Color」の216色で彩ったNFT作品を展開。2022年3月5日より特設サイトにて216点が販売され、 さらに3月12日に開催されるSBIオークションでは「Web Safe Color」の216色をひとつにまとめたNFT作品1点が出品される。
![](https://bt.imgix.net/magazine/25290/content/1646372247729_0f06f6e75ce7c24974ee6e8979a90319.jpg?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
「Web Safe Color」とは、ウェブサイトが制作され始めた1994年、OSやブラウザの種類に左右されることなく「正しく」表示できる色として定められた216色のことだ。フルカラーを表示できることが当たり前となった現在においては、インターネット初期を懐古させる存在となっている。
本プロジェクトについて、エキソニモは次のようにコメントしている。「アメリカに来たときに、パーティなどでこのカップを見て『これは!』と既視感が湧き上がってきた。映画やミュージックビデオなどに頻出する『例の赤いカップ』である。なぜ、ほとんどが赤なのか、なぜこのカップばかりが使われるのかはわからないが、このカップの異様な『デフォルト』感、カラフルでパーティや消費を象徴するような『軽薄さ』、または逆にホームレスがこのカップを揺すって物乞いをしていたりする『シビア』な状況、そんな社会全体を縦に貫くこの無表情なカップの存在感がとても気になっていた。それがある時に突然『Web Safe Color』と繋がり、一気にNFTプロジェクトになっていった。中身がない使い捨てカップのイメージを、懐かしのWeb Safe Colorで彩り、NFTとしてWeb Safeにブロックチェーンに保持する。この関係性がつむぎだす詩的な構造。それがWeb Safe Cupsの『中身』だ」。
大量消費を象徴する使い捨てカップのイメージが、NFTとして恒久的にブロックチェーン上に保存されることで、NFTの存在性や恒久性を問うようなプロジェクトとなっている。
なお、3月末までにドロップされる216のカップの全売り上げは、ウクライナの人道支援活動へと寄付される予定だ。