「World Wide Web」のソースコードがNFTとしてサザビーズに出品。入札は1000ドルから
1989年にイギリスのコンピュータ科学者ティム・バーナーズ=リーによって発明された「World Wide Web」(WWW)のソースコードが、サザビーズのオンラインセールにNFTとして出品される。
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6月23日〜30日に開催されるサザビーズのオンラインセール「This Changed Everything」に、「World Wide Web」(WWW)のソースコードがNFTとして出品される。
WWWは1989年にイギリスのコンピュータ科学者で「ウェブの父」と呼ばれるティム・バーナーズ=リーによって発明されたハイパーテキストシステムで、インターネットの始まりでもある。
今回のNFTはイーサリアムのブロックチェーンで鋳造されたもので、ソースコード9555行のほか、開発過程を回顧した手紙、フルコードが描かれた「ポスター」などがパッケージされており、入札は1000ドル(約11万円)からスタートする。
![](https://bt.imgix.net/magazine/24191/content/1623806392670_3c62e3abcf192d526bb9487c397f3639.png?auto=format&fm=jpg&w=1920&h=1080&fit=max&v=0)
サザビーズの科学・ポピュラーカルチャー部門の副社長であるカサンドラ・ハットンは今回のNFTについて、「ティム・バーナーズ=リーの発明は、情報の共有を民主化し、新しい考え方や交流の方法を生みだし、お互いにつながっていられるようにすることで、新しい世界を創造した」と評価しつつ、次のように期待を示す。「このユニークで特異なオークションは、ティムの画期的な功績を称えるものであり、NFT方式により、コレクターはついに究極のデジタル生まれの工芸品を所有する機会を得ることになる」。
いっぽうでバーナーズ=リーは自身のコードがNFTとして出品されることについてこう述べている。「NFTは、それがアート作品であれ、デジタルアーティファクトであれ、この領域における最新の遊び心のある創造物であり、存在するなかでもっとも適切な所有権の手段だ。これは、ウェブの背後にある起源をパッケージ化する理想的な方法なのだ」。