メガギャラリーで知られているハウザー&ワースによってスペイン・メノルカ島に新たに開設されるアートセンター「ハウザー&ワース・メノルカ」が、7月17日にオープンすることが発表された。
スペイン語で国王の島を意味する「Isla del Rey」に位置する同センターは、昨年開館予定だったが、新型コロナウイルスの影響で開館が約1年間延期。廃棄された18世紀の海軍病院の付属棟を改造したセンター内には、8つの展示スペースや庭園、ギャラリーショップ、レストランなどで設けられる。
オープニング展では、マーク・ブラッドフォードの絵画や彫刻の新作展示や、上映会、トーク、ワークショップなどの教育プログラムが行われる。敷地内には、ルイーズ・ブルジョワやエドゥアルド・チリーダ、フランツ・ヴェストなどの屋外彫刻が展示される歩道も設置される。
ユネスコ生物圏保護区に指定されているメノルカ島の自然環境を保護するために、ハウザー&ワースはメノルカ保全基金と提携し、雨水の収集プロトコル、地上灌漑用の水を再利用するための水プラントの建設、建物のエネルギー効率の向上などの環境持続可能性対策を実施するという。
同ギャラリーの創設者のひとりであるマヌエラ・ワースは声明文で次のようにコメントしている。「Isla del Reyは、野生の自然、美しい光と海、そして魅力的な歴史を持つ特別な場所だ。メノルカ島の文化的なハブをつくるという私たちのビジョンは、5年の歳月をかけて実現してきた。今年、ふたたび旅に出ることができるようになったときに、最初の訪問者を迎えることを楽しみにしている」。