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バルテュス《ベンチシートの上のテレーズ》がクリスティーズ・ニューヨークに出品。予想落札価格は13億〜20億円

2017年にニューヨークのメトロポリタン美術館での展示で大きな話題を呼んだバルテュス。その《ベンチシートの上のテレーズ》が5月13日に行われるクリスティーズ・ニューヨークの印象派と近代美術イヴニング・セールに出品される。予想落札価格は約13億〜20億円となる。

バルテュス ベンチシートの上のテレーズ 1939 © Christie’s Images Limited 2019

 2017年にニューヨークのメトロポリタン美術館で展示されたバルテュスの《夢見るテレーズ》(1938)が大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。このテレーズを主題とした作品《Thérèse sur une banquette(ベンチシートの上のテレーズ)》(1939)が、5月13日にニューヨークで開催されるクリスティーズの印象派と近代美術イヴニング・セールに登場する。

 アメリカのコレクター夫婦、ドロシーとリチャード・シャーウッドのコレクションより出品される本作について、クリスティーズ・ニューヨークの印象派と近代美術部門長であるマックス・カーターは次のようにコメントしている。

 「バルテュスの傑作のひとつであるこの並外れた絵は、約60年のあいだシャーウッドの居間に飾られていました。最後に公開されたのは、2013年にメトロポリタン美術館で開催された『猫と少女』展の表紙として使われた時でした。バルテュスによるこれ以上の作品がオークションに登場したことはなく、また登場する可能性もありません。この春、クリスティーズでこれらのユニークな作品を提供できることを光栄に思います」。

 予想落札価格は1200万〜1800万ドル(約13億〜20億円)。本作は、バルテュスのミューズ、テレーズ・ブランチャードを描いた肖像画シリーズの最後の一点だという。1935年、バルテュスはテレーズと知り合い、36年から39年のあいだに、テレーズをモデルにした10点の絵画を手がけていた。

 なお同セールには、リチャード・ディーベンコーンの《Berkeley #32》(1955)もハイライトのひとつとして登場。予想落札価格は600万〜800万ドルとなる。

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