磯崎新とアニッシュ・カプーアの共作「アーク・ノヴァ」が東京へ!
ミッドタウンで今秋展示

建築家の磯崎新と彫刻家のアニッシュ・カプーアが協働して制作した移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」が、東京ミッドタウンで展示されることが決まった。東日本大震災の復興支援のために企画され、東北での3回の展示を経て、今回初めて東京での展示となる。

「アーク・ノヴァ」内観

 「アーク・ノヴァ」は、約80年前から続くスイスの伝統的な音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」が、東日本大震災の復興支援のために企画した、高さ18メートル、幅30メートル、奥行36メートル、収容人数494名におよぶ巨大な移動式コンサートホール。

 制作したのは、ともに世界的に活躍する、建築家の磯崎新と彫刻家のアニッシュ・カプーア。ラテン語で「新しい方舟」を意味するこの「アーク・ノヴァ」は、ポリエステル製の膜でできており、折りたたんでトラックで輸送できるように設計されている。

 2013年から15年にかけて、松島、仙台、福島の3ヶ所で展示され、コンサートやワークショップを開催し、延べ1万9千人を動員した。今回、東北以外の地でも「アーク・ノヴァ」を展示することで東日本大震災を風化させないという思いのもと、初めて東京での展示が実現することとなった。

 展示期間中は、内部の一般公開日を設け、被災地で行われたイベントの様子などを紹介するほか、コンサートや映画の上映会を開催。イベントの詳細については、東京ミッドタウンのウェブサイトなどで後日発表される。

宮城県松島町に設置された「アーク・ノヴァ」(2013年)

編集部

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