2017年は3つの大規模な個展を含め、計15以上の展覧会が開催されるまさに「荒木写真イヤー」。7月15日発売の『美術手帖』では、その展覧会活動にスポットをあてるとともに、最新インタビュー、本邦初公開のスクラップブック、そして論考から、77年目の荒木経惟の「写真」の現在に迫る。
巻頭では鈴木親の撮影による荒木経惟のスペシャル写真も掲載。また特集の核となるのは、2017年の荒木経惟のその驚くべき数の展覧会活動を、作品、本人のコメント、解説、キーワードで、約50ページにわたり一覧し、紹介した「荒木経惟2017 新たなる写真への旅」となっている。
最新インタビューでは、日記、エロ、生と死、老い、東京、嘘と本当、私性など様々なキーワードが内包される写真作品やその写真活動の現代性について、気鋭の哲学者・千葉雅也が迫る。
その他にも、本邦初公開となる1969年に荒木経惟が制作した幻のスクラップブック、そして新たな角度からその活動に迫る論考など盛りだくさんの内容になっている。