77歳を迎えた今年、次々と展覧会を開催し新作を発表し続けている荒木経惟。7月には、「写狂老人A」(7月8日〜9月3日、東京オペラシティ アートギャラリー)や「センチメンタルな旅、1971-2017-」(7月25日〜9月24日、東京都写真美術館)といった大型展覧会の開幕も控えている。
RAT HOLE GALLERYで11回目の個展となる本展では、最新作のカラー写真約60点を展示する。新作シリーズ「花幽園」で、荒木は、枯れゆく定めにありながら咲き乱れる花々を、なまめかしい人形や異界を感じさせる怪獣とともに写し取った。大病を乗り超え、より一層鮮明になった荒木の「生と死」に対する関心が、官能的かつユーモラスに表現された作品となっている。