空間演出と展示のアップデートも注目される。建築家・重松象平がパートナーを務めるOMA(Office for Metropolitan Architecture)の監修のもと、館内外の空間デザインを再構築。1階西側アプローチには鳥居をモチーフとしたオブジェを設置し、3階「江戸東京ひろば」では収蔵品を活用した大型映像投影を行うなど、現代から江戸へと没入していく体験を強化している。
常設展示室では、大型模型「朝野新聞社」を建て替え、史実にもとづくかたちで「服部時計店」へと改修したほか、芝居小屋「中村座」を内部に入れる仕様へと改善。江戸の庶民に身近であった、街中での「朝顔売り」や「天麩羅」の屋台などを新設し、江戸の街並みをより身体的に感じられる展示へと更新される。


附帯施設も刷新される。和ダイニングレストラン「こよみ」や「ippuku cafe」「ミュージアムショップ D!G TOKYO」などが新たな装いで再始動し、鑑賞前後の体験を支える。あわせて、館内サービスの充実に伴い、常設展観覧料は一般800円(従来600円)へと改定される。
江戸から東京へと連なる都市の記憶を、建築・展示・環境の各側面から再定義する今回のリニューアル。江戸東京博物館は、過去を学ぶ場であると同時に、都市の未来を考えるプラットフォームとして、新たなフェーズへと踏み出す。
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