直島に新たな美術館が誕生。日本も含めたアジア地域のアーティストの代表作やコミッション・ワークを中心に展示・収集

現代美術の集積地として知られる瀬戸内海の直島。ここに新たな美術館が2025年春にオープンする。

新美術館のイメージ

 現代美術の集積地として知られる瀬戸内海の直島。長年にわたり多くの施設が増築されてきたこの島に、新たな美術館が2025年春にオープンする。

 直島における安藤建築としては10番目となるこの美術館は、地下2階、地上1階の3層からなる。敷地面積は6017平米、延床面積は3176平米。日本も含めたアジア地域のアーティストの代表作やコミッション・ワークを中心に展示・収集するという。

 設計を手掛けるのは、1992年のベネッセハウス ミュージアム以降、30年以上にわたり直島の数々の建物を手掛けてきた安藤忠雄。丘の稜線をゆるやかにつなぐような大きな屋根が特徴的な建物は地下2階、地上1階建てとなる。トップライトから自然光が入る階段室は地上から地下まで直線状に続いており、階段の両側に4つのギャラリーを配置。地上フロアの北側にはカフェを併設し、瀬戸内海を臨むテラスから景観を眺めることができる設計となる。

 また、企画展示の開催や、トーク、ワークショップといったパブリックプログラムなど展示以外の美術館活動も開催。多様な視点や表現、時代や社会に対する多義的なメッセージを発信するとともに、繰り返し人々が訪れ、島内外の多種多様な人々が出会う交流・連携の場としても機能させていく予定だ。

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