2月19日まで東京・恵比寿で開催されている恵比寿映像祭2023。今年から実施となった「コミッション・プロジェクト」に選出された4名から特別賞が決定した。受賞したのは荒木悠《仮面の正体 海賊盤》(2023)、金仁淑(キム・インスク)《Eye to Eye》(2023)の2作品。
「コミッション・プロジェクト」は、日本を拠点に活動する新進アーティストを選出し、制作委嘱した映像作品を本映像祭の成果として発表するという試みだ。今回、国内外の審査において約300名から選出された荒木悠、葉山嶺、金仁淑、大木裕之の4名による新作作品を東京都写真美術館3階展示室で展示している。
本プログラムの受賞にあたって荒木、金は次のようにコメントを寄せている。
「今回のコミッションプロジェクトで何よりも嬉しかったのが、WISSの皆さんと、そのお友達が喜んでくれたことです。日々素晴らしいお仕事をなさっている、人生の先輩方の魅力を伝える術として映像が適していたのだと自信になりました。関章さん・福嶋隆之さん・宅間裕晃さん・広瀬伸治さん・波部吉宏さんと出逢えた幸運と、関係者各位に心から感謝いたします。いまは早く、WISSの皆さんとYEBISUビールで乾杯したいです(荒木)」。
「特別賞をいただきありがとうございます。今後も人々と丁寧に見つめあいながら制作したいと思います。『Eye to Eye』の主人公であるサンタナ学園と制作にご協力いただいたすべての皆様、素晴らしい機会を与えていただいた東京都写真美術館と審査員の皆様に心から感謝いたします(金)」。
なお受賞者2名の作品を含む会場レポートはこちらから参照してほしい。芸術祭の会期は2月19日までだが、本プロジェクト作品は東京都写真美術館で3月26日まで見ることができるため、この機会に恵比寿へ足を運んでみてはいかがだろうか。