ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」が、現代美術の世界を代表するアーティストのひとりであるジェフ・クーンズと初めてコラボレーション。新たなコレクションを10月1日に発売する。
ジェフ・クーンズは1955年ペンシルベニア州ヨーク生まれ。現在もニューヨークを拠点に活動している。77年にウォール・ストリートの仲買人として生計を立てながらアーティスト活動を開始し、最初期には安価なビニール玩具の花やウサギを並置したレディメイドのシリーズ「空気ビニール玩具」や、大量生産される新型掃除機をディスプレイしたシリーズ「ザ・ニュー」などを発表。その後、80年代後半よりウサギのバルーン・アートなどをステンレススチールで再現した立体作品によって、クーンズの名は世界的に知られるようになった。
今回のコレクションでは、ステンレススチールの立体作品でも象徴的な《バルーン・ドッグ(オレンジ)》(1994-2000)をはじめ、2019年に現存アーティストのオークション最高額を記録した《ラビット》(1986)など5作品をフィーチャー。Tシャツ4柄、スウェット4柄の全8型で展開する。
このコラボレーションについて、ジェフ・クーンズは「ユニクロの服が、カルチャーや世代の垣根を超えて受け入れられていることは、とても素晴らしいことです。このコラボレーションによって、世界中の人たちがUTという共通の服で繋がり、アートが日常を豊かにする一助になればと思います」とコメント。
コレクションは今年11月21日~22年3月31日まで開催予定のカタールでの初個展「Jeff Koons: Lost in America」でも販売され、収益の一部はクーンズを通じてカタール・チルドレンズミュージアムの設立支援に充てられるという。