京都に拠点を置き、自動車販売事業などを行う株式会社マツシマホールディングスが3月20日、現代美術に特化したギャラリー「MtK Contemporary Art」をオープンさせる。
同社は、ギャラリーをオープンさせる理由として、「『クルマを、文化に。』をスローガンに掲げるマツシマホールディングスは、芸術文化、とりわけ現代アートを取り巻く現状にどのような貢献ができるかを考え、現代アートを本格的に紹介し、流通の拠点となるアートスペースを京都に誕生させることになりました」としており、ギャラリーでは国内外のあらゆるジャンルのアーティストの個展・グループ展を開催する。
同ギャラリーをディレクションするのは、現代美術作家であり京都芸術大学大学院教授の鬼頭健吾。1977年愛知県生まれの鬼頭は、2001年に名古屋芸術大学絵画科洋画コース卒業後、03年に京都市立芸術大学大学院美術研究科油画を修了。これまでハラミュージアムアーク「Maltiple StarⅠ,Ⅱ,Ⅲ」などの個展のほか、森美術館「六本木クロッシング2007:未来への脈動」、国立新美術館「アーティストファイル」、エルミタージュ美術館「Mono No Aware」、高松市美術館「ギホウのヒミツ」などに参加。また昨年開館した京都市京セラ美術館では、リニューオープン初の展覧会として個展「Full Lightness」が開催された。
「MtK Contemporary Art」のオープニング展覧会では、この鬼頭のほか、大庭大介と名和晃平が参加するグループ展「太陽」を開催する。
なお同ギャラリーの建築は、名和が代表を務めるクリエイティブ・プラットフォーム「Sandwich」がデザインを監修。。ギャラリーが位置するのは京都市京セラ美術館から至近の場所であり、岡崎公園一帯がより注目されるアートスポットとなるだろう。