2020年9月18日、アニメ制作会社スタジオジブリが、これまで制作してきたアニメーション作品の作中カット画像の無料提供を同社ウェブサイトにて開始。その後、順次画像は追加され、現在は1178枚がラインナップされている。
画像が提供されているのは、『天空の城ラピュタ』(1986)、『風の谷のナウシカ』(1984)、『となりのトトロ』(1988)、『魔女の宅急便』(1989)、『紅の豚』(1992)、『千と千尋の神隠し』(2001)『ゲド戦記』(06)、『崖の上のポニョ』(08)、『借りぐらしのアリエッティ』(10)、『コクリコ坂から』(11)、『風立ちぬ』(13)、『かぐや姫の物語』(13)、『思い出のマーニー』(14)など。作中場面のフルHD画質の画像が各作品50枚ずつ公開されている。
画像の使用については、同社代表取締役である鈴木敏夫の名義にて「常識の範囲でご自由にお使い下さい」と記されているのみで、細かな利用規定は設けられていない。
スタジオジブリはウェブ会議などで利用できる作品壁紙の提供も開始している。宮崎駿や高畑勲の監督作品をはじめ、世界的に高い評価を受ける作品の権利を持つ同スタジオだが、一連の素材提供についての柔軟な姿勢は注目すべきものだ。