Zoomを使ってサルバドール・ダリの作品を知る。諸橋近代美術館のオンライン鑑賞教室とは?

アジア最大級のサルバドール・ダリのコレクションを所蔵する福島県の諸橋近代美術館が、学校の授業などに向けてZoomでの鑑賞教室を無料で実施する。実施期間は11月29日まで。

サルバドール・ダリの生涯の大作《テトゥアンの大会戦》(1962)

 福島県北塩原村の裏磐梯に位置し、アジア最大級のサルバドール・ダリのコレクションを所蔵する諸橋近代美術館。同館が学校の授業や大学のゼミ、公民館の生涯学習などに向け、Zoomを使った鑑賞教室を無料で実施する。実施期間は11月29日まで。

 同館は1999年にゼビオ株式会社の創立者である諸橋廷蔵によって開館。シュルレアリスムを代表する画家、サルバドール・ダリの絵画・彫刻・版画などの作品約340点を所蔵しており、アジアで唯一のダリ常設美術館として知られている。

ダリの「溶けた時計」をモチーフにした立体作品などを常設展示

 そんな諸橋近代美術館が、コロナ禍で影響を受ける子供たちのための活動を開始した。現在は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、学校の研修や課外学習などが相次ぎ中止される。そうした状況を受け、同館はオンラインでの鑑賞教室を通じ、所蔵作品の解説、美術館鑑賞マナーおよび鑑賞方法などを参加者の要望に沿って紹介していく。

オンライン鑑賞教室を担当する諸橋近代美術館学芸員・佐藤芳哉

 参加対象は、部活やゼミを含む小学5年生以上の学校団体や、公民館等の社会教育施設が主催する団体などであり、1回の開催で5人以上の参加が必要。講師は、同館の学芸員・佐藤芳哉が担当し、必要に応じて15~90分の長さで対応する。

スタッフ間で開催したオンラインギャラリートークの様子

 なお同館では、コロナ禍のなかで過去に実施したオンラインイベントの様子を収録した動画もオンラインで公開。そちらもあわせてチェックしてほしい。

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