2010年にスタートした「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」。今年度から、3名の共同ディレクターによる新体制でのスタートとなったが、その開催が延期されることとなった。
11回目の今年は、当初秋の開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で作品制作期間の確保が困難であることや、参加アーティス トに移動制限が生じていることなどから、開催を延期。新たな会期を2021年2月3日~3月28日とし、名称も「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 SPRING」になる。
会期変更に伴い、共同ディレクターである川崎陽子、塚原悠也、ジュリエット・礼子・ナップは次にようなメッセージを公開した。
「文化芸術のあらゆる形態が多大なる影響を受けている困難な状況のいま、舞台芸術という歴史的メディアはこの世界的苦境とそ こから生まれるであろう予測できない未来をどう捉え、かつそれらにどう応答し、どのように人類の芸術史を更新するような『エクスペリメント』=実験を続けていくのか。その『エクスペリメント』の実践、そしてそれをもって対話の場を開いていくために、皆様のお知恵も借りながら KYOTO EXPERIMENT の新たな一歩をつくっていきます」。
全プログラムの発表は11月中旬。新型コロナ拡散防止への対応策を最大限に講じたうえで開催するとしている。