京都市が独自の支援策として文化芸術活動緊急奨励金を創設するなか、京都府はこれとは別に、京都府文化活動継続支援補助金の募集を開始。また文化支援に特化した相談窓口も開設した。
京都府文化活動継続支援補助金は、新型コロナウイルスによって文化活動を自粛・縮小せざるを得ない状況に置かれているアーティストやクリエイターを支援するもの。 募集期間は4月 30日〜7月15日で、その後、第2期(〜10月15)、第3期(〜2021年1月15日)を予定している。
募集対象となるのは、住所または活動拠点が京都府内にある個人または団体で、文化活動の実績があり、現に活動を行っていることなど。
4月1日から10月31日までの期間に企画・制作・実施される取り組みを対象に(公演等の実施を伴う事業については21年1月31日までに実施された取り組み)、最大20万円を補助する(補助対象経費から市町村等の補助金を減じた額の3分の2以内)。
またこれとは別に、京都府は補正予算のなかで1000万円を投じて文化芸術関係者相談窓口を設置。活動自粛等の影響を受けている府内文化芸術関係者向けに、文化活動再開等に向けた伴走支援を行う。窓口では、アーティストやクリエイターが3名体制で相談に応じる。
加えて補正予算では、文化・スポーツ施設新型コロナウイルス感染症対策費として3900万円を計上。府立施設のサーモグラフィー、体温計、消毒液、殺菌用空調機器等の整備に充てられ、対象施設には京都府立堂本印象美術館や京都府京都文化博物館、京都府立陶板名画の庭などが含まれている。