時代とともに走り、写真界の第一線で作品を発表し続ける篠山紀信。2012年より熊本市現代美術館を皮切りに始まった「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」は全国33会場を巡回し、累計動員数は100万人を突破し、話題を呼んだ。
今回、その篠山が「初めて」にこだわり、官能と幻惑の美の世界を表現したという「première(プルミエール)」シリーズの写真集『première sister rina&mari』と映像作品《イル・ノワール ÎLE NOIRE》(DVD)が同時刊行される。写真集は、新進気鋭のデザイナー矢後直規が手がけた全編モノクロームの世界で展開。映像作品でも同じくモノクロームの世界で、数々のdigi+KISHINシリーズを手がける音楽家の平本正宏とアートディレクター宮坂淳がエッジの効いたセッションを見せる。
「première」はフランス語で「初めての」「最初の」の意を示す。同シリーズは、文字通りモデルにとっても初めての挑戦であり、篠山にとっても従来のアプローチとは違う、女性に寄り添った視点で撮影した作品だという。そのほかスタイリストやヘアメイク、アートディレクターも皆、世界で活躍するスタッフが集結した。
UPLINK吉祥寺では、映像作品《イルノワール 黒い島》を、5月22日より1週間限定でロードショー。篠山の新境地を大画面で体験したい。