自然光のなかで目撃する「光の情事」。
篠山紀信の新作が清春芸術村に登場

篠山紀信の新作展「光の情事──篠山紀信 展」が、山梨・北杜市の清春芸術村 光の美術館で開催される。会期は11月17日〜2019年2月24日。

展覧会メインビジュアル ©︎Kishin Shinoyama

 2012年から現在まで、国内外の美術館を31ヶ所を巡回中の「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」で100万人近くを動員し、いまも写真の第一線を走る篠山紀信。そんな篠山の展覧会「光の情事──篠山紀信 展」が、清春芸術村 光の美術館で開催される。

 清春芸術村は、小林秀雄や白洲正子と親交のあった吉井長三が創設。芸術村のなかには、ジョルジュ・ルオー、岸田劉生などの作品が並ぶ清春白樺美術館や、共同アトリエ「ラ・リューシュ」などが集まる。

©︎Kishin Shinoyama

 今回「光の情事──篠山紀信 展」を開催する光の美術館は、ピカソの後継者とも言われたスペインの画家、アントニ・クラーベのアトリエに着想を得た建物で、館内にはクラーベの作品が並ぶ。展示室に人工照明はなく、自然光のもとで作品を鑑賞するために安藤忠雄が設計を担当した。

 本展で篠山は、女優・平塚千瑛を含むモデル2名を起用し、新作の撮り下ろしを発表。篠山が「野心的な新作」と語る写真の数々を、コンクリートの無機質な空間に差し込む光のなかで目撃したい。

編集部

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