新型コロナウイルスの影響が長引くなか、多くのイベントが中止となり、主催者や出演者は大きなダメージを受けている。このような状況に対し、音楽関係者らが「#SaveOurSpace」と題した署名キャンペーンを開始した。賛同人には坂本龍一や大沢伸一、コムアイらが名を連ねる。
同キャンペーンは、政府や国会議員に対するもので、ライブハウスや劇場などが経営危機にあるとし、「感染拡大の防止に向けた客入れの停止を行うために、自粛要請が始まった2月26日から政府が収束を発表するまでの期間を対象期間として設定し、助成を国へ求めます」としている。
助成には、施設の維持費、従業員の給与、イベントの製作経費(出演料、音響、照明)などを含んでおり、中止になった公演については実損額と同額の助成を求める。署名目標は10万筆。
政府は、「文化の灯は絶やしてはならない」としながらも、具体的な補償については言及しておらず、安倍総理は「損失補填は難しい」との見解を示している。
いっぽう海外では、イギリスやドイツなどで文化支援の動きが具体化しており、明暗がはっきりと分かれている。