GINZA SIXの新アートはクラウス・ハーパニエミ。全長約10メートルの巨大インスタレーションをチェック
草間彌生から始まり、ニコラ・ビュフ、塩田千春らの作品を館内で展示してきたGINZA SIX。その新たな作品が、11月5日にお目見えした。2019年のクリスマス・シーズンを彩るのは、フィンランドのアーティスト、クラウス・ハーパニエミによる巨大作品だ。
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草間彌生から始まり、ニコラ・ビュフ、塩田千春がそれぞれ大作を展示してきたGINZA SIX。ここに新たなクリスマス・アートとして、フィンランドのアーティスト、クラウス・ハーパニエミによる作品が登場した。
クラウス・ハーパニエミは1970年フィンランド・ヘルシンキ生まれのアーティスト。リアリズムとファンタジーが融合した独特なスタイルで知られており、「イッタラ」「エスタブリッシュ&サンズ」など多くの企業とのコラボレーションも行なっている。
今回、GINZA SIXは「Celebration of Life -星の海の祝祭-」と題したクリスマスプロモーションを展開。ハーパニエミは、宇宙を舞台に描いた作品《Astral Sea》の世界を、GINZA SIXのためにアレンジした。
「昔から古典神話に登場する者達がどのようにビジュアルアートに表れるかを考えることに興味があった」というハーパニエミ。《Astral Sea》は、宇宙に暮らす様々な空想上の生き物たちが、星の公転のように各々のリズムで動き、互いに影響しあってハーモニーを生み出すという、雄大な物語だ。
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展示の中心となる中央吹き抜けには、《Astral Sea》に登場する時空を超えて宇宙を旅する全長10メートルもの《Lightning Whales》(ライトニング・ホエール)が登場。この《Lightning Whales》は、アイスランドの古い年代記に出てくる「Lyngbakr(リングバーク)」という巨大クジラにインスパイアされたものだという。青森・弘前のねぷた師が制作した2頭の鯨は、稲妻を噴き出しながら、円を描くようにGINZA SIXの宙を舞う。
また銀座中央通りに面した2ヶ所のエントランス空間は、作品の舞台である「Astral Sea」への入り口に見立てられた。4丁目側のエントランスには、光を用いた《Astral Swan》(アストラル・スワン)のオブジェが登場する。フィンランドの国鳥であり、ハーパニエミが昔から着想を得てきたという白鳥。本作では、19世紀末の美術様式である「Jugendstihl(ユーゲント・シュティール)」(「アール・ヌーヴォー」のドイツ語での呼称)のスタイルと雰囲気を取り入れたという。
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このほか、地下2階の2ヶ所のショーウィンドウや、銀座駅と通じる地下通路など、館内のいたるところに散りばめられたハーパニエミの作品。クリスマスを控えて華やぐ銀座とともに、楽しんでほしい。
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